695gのチャンピオン CANNONDALE SUPERSIX EVO
「最軽量」って言われると、なんとなくなよなよしてそう。
「最強」って言われると、なんとなくフットワークが重そう。
「どっちも両立しました!」って言われたら、信じられますか?
信じるしかありません。目の前にあるんですから。
cannondale SUPERSIX EVO
¥399,000
※現金払い時、クーポン券¥57,000ぶん発行
アルミフレームでその名を知られつつも、カーボンフレームの製造ノウハウを着々と高めていたブランド・キャノンデール。
前作のスーパーシックスの名を引き継ぎながらも、ほとんど別物といっていい進化を果たしたのが、今回ご紹介する「スーパーシックス・エヴォ」でございます。
ボリュームは前作とは打って変わって抑え気味、近年のフラッグシップの中でも細身の部類に入ります。
カーボンの質を向上させたこともその要因ですが、最大のポイントは設計の徹底した合理化。
カーボンのレイヤー1枚1枚が持っている役割を突き詰め、不要な積層を徹底的にそぎ落としました。
フレームの強度や剛性に影響しない「死重」がほとんど無いため、695gという驚異的な軽さを持ちながらも、剛性面では前作を凌ぐレベルを達成。重量剛性比で市販フレーム最強クラスのスコアを誇ります。
また、(形状には表れていませんが)チューブ表面に「バリスティックカーボン」と名づけられた長繊維のカーボンを配置し、耐衝撃性も可能な限りの対処を施しました。
このことから、SUPERSIX EVOは、超軽量でありながら超強力という、同時に達成するのが極めて困難な二つの要素を持ち合わせた希少なフレームになりました。
ボリュームが無くても最強の強さを獲得してしまったSUPERSIX EVOには、過度に大口径のヘッドは不要。
1-1/2"だったコラムは1-1/4"にダウンサイジングされ、空気抵抗低減(意外とヘッドチューブの太さで変化するそうです)に寄与しています。
ヘッドチューブ上側に開けられた穴はブレーキケーブル用のもの。
空気抵抗を軽減しつつも、ケーブルのタッチを上質に保つ、美しいワイヤールーティングを考慮して位置が決められています。
フォークもスッキリしたスタイルでまとまっています。
CAAD10のフォークと似たスタイルですが、素材のグレードアップなどでより軽量に仕上げています。
気になるのは、エンドの爪の向き。後ろを向いてるのは・・・
気のせいではありません。
あえてフォークの経路を長くとる「オフセット・ドロップアウト」と名づけられた形状で、サスペンションのごとくフォークを機能させます。
剛性向上の著しいカーボンフォークですが、硬すぎては路面との接地感が失われてしまいます。
いかなる状況でもライダーを進みたい向きに進ませるシステムが、ここにあります。
後ろ三角の造型も、キャノンデール史上最も細身のもの。
しかし、なよなよした虚弱感など微塵も感じさせない強さが、このフレームには溢れています。
徹底した合理的設計が、ここまでシンプルでありながら、マッシブな乗車感を実現しました。
とはいえ、硬すぎては却って進まない乗り物になってしまうのはフロントフォークと同様。
チェーンステーに設けられたくびれに始まる「SPEED SAVE マイクロサスペンション」が、リアホイールのトラクションを最大限に保ち、ライダーのパワーを最大効率でスピードに変換します。
シートチューブも細身なのですが、断面を三角形にした「デルタシートチューブ」を採用し、剛性を犠牲にせず軽さに貢献しています。
キャノンデールが10年以上前から築き上げてきた新世代BB「BB30」は、このSUPERSIX EVOで「PRESSFIT30」に進化。
金属部品の使用を最小限に抑え、695gへの階段の最後の1歩として貢献しています。
BB30規格のクランクが全て使用できますので、軽量で回転抵抗の低いシステムを自由にお選びいただけます。
今回入荷したのは、ホワイト/ブラックがサイズ50と52が1本ずつと、リクイガスカラーはサイズ52の1本。
2サイズあわせて、身長166~174cm程度の方をカバーします。
熟成を重ねた末、最軽量と最強という二つの栄冠を手に入れた至高の一台。
持って驚愕、走って感動の傑作でございます。
Author:T.Ishizawa
2011/12/30