赤の狂気 Dash Cycles aero.99&m.4
「アメリカンブランド」と聞くと、わたくし石澤の脳裏には「圧倒的な工業力を背景に、高品質な素材を高精度に加工する」というイメージと、それと同時に「その辺のおっさんが、DIY感覚で製品をガレージでしこしこ造っている」という絵面が浮かんできます。
今回ご紹介するこのブランドは、バリバリの
・・・後者なんです。
dash cycles m.4(写真手前) / aero.99(写真奥)
¥79,800(m.4)/¥39,900(aero.99)
コロラド州はボルダーにある(らしい)「ダッシュサイクルズ」は、カーボンパーツ、というよりは、もっぱらサドルを製作しているブランド。
北米の大地で培われた謎の技術で、日々サドル(最近ではハブなんかも)を製作しています。
軽量モデルの「m.4」(¥79,800)は、フルカーボンのベースにパッドを貼らず仕上げたモデル。
フルカーボンの座面はバキバキに硬いのかと思いきや、結構なしなやかさでお尻をサポートします。
全長も通常のサドルより短い245mmにとどめ、軽さを最優先した造りになっています。
レールを構成するのは、カーボンをベースに「レッドケブラー」を配合したハイブリッド素材。
この「レッドケブラー」、赤いことによって何のメリットが生じるのかさっぱり不明ですが、とにかく異様な毒々しさで我々(主に軽量パーツオタク)を魅了します。
レールとベースの接合部も、「これくらいで充分っしょ!?」といわんばかりのシンプルさ。
体重制限75kgというキビシめの制約はついていますが、実測48gというドイツ人もびっくりな軽さに仕上げてきやがりました。
一方で、そこまで軽くなくていいから、もう少し快適性と汎用性を・・・という方には、こちらがオススメ。
コンフォート性能を重視し、パッドを貼り付けた「aero.99」(¥39,900)は、日常的な使用・・・はともかく、その他の軽量モデルよりも使い勝手の良いモデル。
長さも282mmと一般的な値(より気持ち長い)で、座り分けを可能としています。
重量は99gと、ぶっ飛んだ領域でこそありませんが非常に軽量。
体重制限は緩めの90kgと、余裕を持った設計となっています。
軽量パーツにたびたび見受けられる、イカニモな荒々しい仕上げ。
工業製品としての評価はともかく、「オレは軽さのためにコレを買ったのだ」という気にさせてくれます。
レール素材は「m.4」とおなじ、カーボン+レッドケブラーを使用。赤いです。すごく赤いです。
ハンドメイド感が各所からあふれ出る、ダッシュサイクルズ自慢の品。
今日も新宿カスタム店には、こんな軽量パーツが続々と終結しています・・・。
Author:T.Ishizawa
2011/8/20